「あなたの夢は何ですか?」
この質問の答えは、20代の頃から同じ。
できる限り自給自足することです。
なぜかずっと自給自足に興味があり
自分で育てて、作って、食べて、生きる。
足りないものは物々交換をして
海の近くの方から塩をいただくのかな~
と思っていました。
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私は森で暮らしたいから
きのこや山菜、木材を提供するのかな?
木の実を収穫して、ジャムを作ったり
ハーブを育てて、乾燥させてお茶にしたり
レンガで作った自家製の窯でパンを焼いたり。
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なぜか分からないけど
ずっとそういう暮らしに憧れていました。
20代前半はダンス漬けの日々だったので
ただの現実逃避だったのかもしれません。
それでも、いつかは森で暮らす夢は抱いて。
20代後半になって、渋谷のOLを経験しましたが
やっぱり森への憧れが消えなくて。
周りの人には
「不便だからやめたほうがいいよ」
「田舎暮らしはイメージより大変だよ」
と言われたり笑われたりしました。
家族も、何かあったらどうするの?
病院は?車移動するの?免許もないのに。
と否定的な言葉ばかりでした。
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今ならよく分かるのですが、
当時は私の覚悟が足りなかったのです。
周りからの声は、自分の内側の声。
漠然としたイメージしかなくて
怖がっていた私の心の叫びだったのです。
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30代前半は仕事人間で。
お金を稼いで貯めて、地方移住を検討していました。
会社員として上を目指すことが近道だと信じていました。
30代後半に「副業」をはじめて
どんどん広げて「複業」になりました。
365日朝から晩までスマホをいじって
旦那様とはLINEで報連相状態。
たわいもない会話は無駄な時間で
生産性のない行動は排除しなければ!
と本気で思い込んでいたのです。
家事は旦那様任せ。
がんがん働いている自分は偉いと思っていました。
(あああ、お恥ずかしい・・・)
私は、どんどん人間としての幸せから
離れていってしまったのです。
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大きな変化は新型ウイルスで
在宅勤務がメインとなってから。
私たち夫婦は、埼玉県の端っこ(ほぼ群馬県)の
寄居町というところへ引っ越してきました。
市役所ではなく、町役場ということに衝撃!
住所は、埼玉県大里郡!郡!?
とてものどかなところで
有名観光地の長瀞や秩父のご近所さんです。
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この土地に来て、頭も心もほどけていきました。
あらゆるしがらみから解放されていくのが分かりました。
今も毎日ほぐしてもらっています。
自然も人も言葉も習慣も優しく、
ここでは鎧を身に付ける必要はありません。
ここには同じような感覚の方が多く
「自給自足が夢です!」
と話すと、畑を紹介してくれたり
循環型農業の仕組みを教えてくれたり
ガチの自給自足を知ることができます。
鶏のおかげで、卵が手に入り
畑の肥料を得ることができる。
お肉は購入するイメージでしたが
もしかしたら自分で絞める日が来るかもしれません。
その時が来たら、さらなる覚悟ですね。