夢

2022年2月7日

「あなたの夢は何ですか?」

この質問の答えは、20代の頃から同じ。
できる限り自給自足することです。

なぜかずっと自給自足に興味があり
自分で育てて、作って、食べて、生きる。

足りないものは物々交換をして
海の近くの方から塩をいただくのかな~
と思っていました。

私は森で暮らしたいから
きのこや山菜、木材を提供するのかな?

木の実を収穫して、ジャムを作ったり
ハーブを育てて、乾燥させてお茶にしたり
レンガで作った自家製の窯でパンを焼いたり。

なぜか分からないけど
ずっとそういう暮らしに憧れていました。

20代前半はダンス漬けの日々だったので
ただの現実逃避だったのかもしれません。

それでも、いつかは森で暮らす夢は抱いて。


20代後半になって、渋谷のOLを経験しましたが
やっぱり森への憧れが消えなくて。

周りの人には
「不便だからやめたほうがいいよ」
「田舎暮らしはイメージより大変だよ」
と言われたり笑われたりしました。

家族も、何かあったらどうするの?
病院は?車移動するの?免許もないのに。
と否定的な言葉ばかりでした。

今ならよく分かるのですが、
当時は私の覚悟が足りなかったのです。

周りからの声は、自分の内側の声。

漠然としたイメージしかなくて
怖がっていた私の心の叫びだったのです。

30代前半は仕事人間で。
お金を稼いで貯めて、地方移住を検討していました。
会社員として上を目指すことが近道だと信じていました。


30代後半に「副業」をはじめて
どんどん広げて「複業」になりました。

365日朝から晩までスマホをいじって
旦那様とはLINEで報連相状態。

たわいもない会話は無駄な時間で
生産性のない行動は排除しなければ!
と本気で思い込んでいたのです。

家事は旦那様任せ。
がんがん働いている自分は偉いと思っていました。
(あああ、お恥ずかしい・・・)


私は、どんどん人間としての幸せから
離れていってしまったのです。

大きな変化は新型ウイルスで
在宅勤務がメインとなってから。

私たち夫婦は、埼玉県の端っこ(ほぼ群馬県)の
寄居町というところへ引っ越してきました。

市役所ではなく、町役場ということに衝撃!
住所は、埼玉県大里郡!郡!?

とてものどかなところで
有名観光地の長瀞や秩父のご近所さんです。

この土地に来て、頭も心もほどけていきました。
あらゆるしがらみから解放されていくのが分かりました。

今も毎日ほぐしてもらっています。

自然も人も言葉も習慣も優しく、
ここでは鎧を身に付ける必要はありません。

ここには同じような感覚の方が多く
「自給自足が夢です!」
と話すと、畑を紹介してくれたり
循環型農業の仕組みを教えてくれたり
ガチの自給自足を知ることができます。

鶏のおかげで、卵が手に入り
畑の肥料を得ることができる。

お肉は購入するイメージでしたが
もしかしたら自分で絞める日が来るかもしれません。


その時が来たら、さらなる覚悟ですね。