本当の贅沢とは?

本当の贅沢とは?

昔の私は、とんでもない勘違いをしていました。

毎日のようにオシャレをして
フルメイクをして、ピンヒールをはいて
髪を巻いて、レストランへ行く。

それが贅沢だと思っていました。

レストランのフルコースを食べて
肉料理のソースをバケットに付けて
高級ワインをグイグイ飲む。

とろとろチーズたっぷりの
パスタやリゾットに
トリュフをかけてもらう。

それが贅沢だと思っていました。

回っていないお寿司屋さんに行って
有名日本酒を呑みながらダラダラする。

値段が分からないお店、
時価と書いてあるメニュー、
これが贅沢だと思っていました。

いつの時代でしょうね。


私の尊敬している日本のエッセイスト、
画家でもある玉村豊男先生の
『日常の極楽』という本に
天皇陛下の御食事が理想だとありました。

  ごはんに、味噌汁、野菜の煮たものに
  簡単な魚か肉の料理一品、お漬けもの。
  ただし、その材料のすべては自前の農園や
  牧場でとれた安全なもの。

  魚はしかるべき港で吟味され直送された一級品。
  添加物、農薬その他一切ナシ。


この文章を見つけた時、
私はとってもウキウキしたのです。
本当の贅沢を見つけっちゃった、と。

本では、この天皇陛下の御食事が
”究極のメニュー”に近いとありました。

そして、私にとっての贅沢の目標となったのです。

 

私は15年以上、摂食障害でした。

詳しくは省きますが、
食べ物との関係性がおかしくなってしまって
何を食べたいのか?
どんな食べ物が好きなのか?
という判断が狂ってしまったのです。

「食事」とは一日数回あることなので
毎日がとても苦しく辛いものでした。

独学で摂食障害を克服してからは
これまでの食の楽しみを取り戻すように
積極的に食と関わっています。

今は、料理された食事ではなく、
食材そのもの、土、水、環境、
どんな作り手さんなのか?
などを意識するようになりました。

 

最近、見つけたこだわりのドライフルーツ。

無添加無香料は当たり前なのですが、
こちらのドライフルーツは
とある福士事業所様が
地域の農家さんグループと連携して
商品開発をしたもの。

食に対して感じることは、
自分の口に入るまでに多くの人を
経由しているということ。

食材を育てた人がいて
企画・商品化した人がいて
パッケージをデザインした人がいて
それを詰めた人がいて
トラックで運んだ人がいて
商品を販売している人がいる。

この人たちのつながりのおかげで
私たちは何の不便もなく
美味しい思いをすることができる。

自分で作ろうと思ったら
土地探し、種や苗探しからですからね。

だからこそ、誰が作ったものを食べたいか?
ということを大切にしていきたいと思っています。

また、ただ空腹を満たすためでなく
自分で選んで食べることによって
誰かを応援している気持ちになります。

そう思うと、より一層
「いただきます」
という言葉が深まってくるのです。

これからも本当の贅沢、
安心安全で人の想いが込められたものを
見つけていきたいと思います。


今回、私が見つけたドライフルーツは
鳥取県南部町のノームキッチンさんのものです。

砂糖不使用でほんのり甘くてホッとする味。

季節によって内容が変わるので
四季の変化も楽しめそうです。

ノームキッチンさんのインスタ↓
https://www.instagram.com/gnomito88/